GFX50S 35mm判レンズ 画質テスト




35mm判レンズは、本来の撮像範囲(約36mmx24mm)より、やや広い範囲まで余裕をもって結像しています。
GFX50Sに35mm判レンズを取り付けた場合、GFX50Sの撮像範囲(約44x33mm)を完全にカーバーしなくとも、四隅がややカケる程度、または、実用に耐える画質で撮影できるレンズがあります。

下の写真は、焦点距離50mmのレンズ(絞り開放)で撮影しています。
四隅にケラレや画質低下は有りますがGFX50Sの撮像範囲をほぼカバーしています。
また、センサーが大きくなることで焦点距離50mmの画角に対し約40mm相当の画角まで撮影できています。
※ 35mm判のレンズを基準に考えた場合、焦点距離50mmレンズは約40mm相当の画角になります。
 (焦点距離×0.8 でおよその目安が計算できます)

 


今回は、焦点距離18mm〜300mmのコンタックスレンズ10本(ヤシカ・コンタックスマウント)とGFX50Sを組み合わせて画質テストを行いました。

 

【テストしたレンズ】
・ディスタゴン18mmF4
・ディスタゴン28mmF2.8
・ディスタゴン35mmF1.4
・テッサー45mmF2.8
・プラナー50mmF1.4
・マクロプラナー60mmF2.8C
・プラナー85mmF1.4
・ゾナー135mmF2.8
・テレ・テッサー200mmF4
・テレ・テッサー300mmF4


【撮影条件】
・カメラ設定
画面比率:4:3、 ISO:200、 露出:絞り優先、 ホワイトバランス:オート
・絞り値
各レンズにて絞り開放、4段絞りの2枚撮影
・フード及びフィルターは全て外しています。
 (35mm判イメージサークルを想定しているのでGFX50Sではケラレの原因になります)

※各写真をクリックすると拡大表示します、
拡大写真はノートリミング、画質調整もしていません(リサイズのみ実施)


【テスト結果】

・ディスタゴン18mmF4 (絞り 左:F4 右:F16)
四隅が大きくケラレています、周辺部の画質低下もあります。



・ディスタゴン28mmF2.8 (絞り 左:F2.8 右:F11)
四隅がケラレています、画面比率1:1にすれば何とか使えるレベル。


・ディスタゴン35mmF1.4 (絞り 左:F1.4 右:F5.6)
四隅に周辺減光、画質低下があります、絞ると改善していきいます。



・テッサー45mmF2.8 (絞り 左:F2.8 右:F11)
四隅に周辺減光、画質低下があります、絞ると改善していきいます。


・プラナー50mmF1.4 (絞り 左:F1.4 右:F5.6)
四隅に多少のケラレ、画質低下があります、絞ると改善していきいますがケラレが多少残ります。


・マクロプラナー60mmF2.8C (絞り 左:F2.8 右:F11)
四隅に多少の周辺減光、画質低下があります、絞ると改善していきいます。



・プラナー85mmF1.4 (絞り 左:F1.4 右:F5.6)
開放で四隅に多少の周辺減光、画質低下がありますが、1〜2段絞ると改善していきます。



・ゾナー135mmF2.8 (絞り 左:F2.8 右:F11)
開放で四隅に多少の周辺減光はありますが画質低下は気になりません。


・テレ・テッサー200mmF4 (絞り 左:F4 右:F16)
開放で四隅に多少の周辺減光はありますが画質低下は気になりません。



・テレ・テッサー300mmF4 (絞り 左:F4 右:F16)
開放で四隅に多少の周辺減光はありますが画質低下は気になりません。





【まとめ】
ディスタゴン18mmとディスタゴン28mm では四隅に大きなケラレが発生しました、画面比率4:3や3:2で使用するには厳しいです。

ディスタゴン35mm、テッサー45mm、プラナー50mm、マクロプラナー60mm では四隅に周辺減光、画質低下が発生しました。
絞ると改善していきますが周辺減光、画質低下ともに多少残ります。
主題を画面の中央に寄せるなど、周辺部にフォーカスが来ないように撮影する、絞り込む、など工夫してお使いください。

プラナー85mmでは、開放で四隅に多少の周辺減光、画質の低下がありますが、1〜2段絞ると改善していきます
ゾナー135mm、テレ・テッサー200mm、テレ・テッサー300mm
では、開放で四隅に多少の周辺減光はありますが画質低下は気になりません。
画面比率4:3でも充分に楽しめるレンズだと思います。

(ご注意)
同じレンズ名、焦点距離、開放F値のレンズでも製造時期等が違うと、上記結果と異なる場合があります。
また、撮影する被写体によっても周辺画質の感じは変わります、参考資料としてご覧ください。



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